言葉について考えさせられた。
村上龍 音楽の海岸
女のヒモとして
その女を飼って生活している男の話
その中のいくつかの言葉
当たり前のことだが、面白い話をしたり、話を面白く話すからといって、
その女との会話を、楽しめるわけではない。
知り合って間もない場合は、特にそうだが、
その女が使う言葉の組み合わせでわかるテンションの高低が、興味を左右するのだ。
オレと一緒にいる時に、オレのことを好きだってたくさん表現してくれた方がいいな
オレだって一緒にいる時を大切にするよ
オレが一番だって思われたいからな
そう言うとユリは電話口で泣き出してしまった
ケンジにとっては
目をつむっても、石に向かっても、倒れそうなくらい酔っても、
たぶん記憶喪失になって自分が誰かわからなくなっても言える台詞だった。
言葉とは何か
声、文章、イメージ
一つ一つを吟味したものは
強いものを感じる
それに比べて私の言葉は甘い
思ったことを口にし
まとまりがなく
雑音と変わらない会話しかしていない
自分だけの情報から言葉をチョイスするという作業をほとんどの奴が必要としていない、その辺でそばを食ったり、魚屋さんでさんまを買ったり、酒を飲みながら冗談を言うのが言葉だと思っている、そんなものは、犬の吠え声と一緒だ
間違いなく犬の遠吠えでしょう
力を持つのは言葉そのもので、その言葉を発する人間の気持ちなど、何の役にもたたない。
今までの会話、文章が悲しくなった
今もか
私は言葉に喜怒哀楽し
言葉に恋し、傷つけ、助け合う
そして言葉を欲している
人の話を本を
深く読もうと思う
その中で自分の言葉を大切に。
言葉で伝えられないことは
写真で。
