
時計を嫌いになり部屋から消した
私は腕時計が好きだった
自動巻も好きだし
ミニマルなものを好き
性能より
一つの美しいものとして好きだった
でも、嫌いになった
部屋にある数字見ると
早く一日が終わらないかなと思う日が増え
極力、時間というものを
気にしなくていい生活にした
もちろん携帯も見たくない

ある朝目覚めると
ふとある腕時計をつけたくなった
時を知らせるものでも
それを一つの美しいものとして
また見れたのかもしれない
あまりにも時間に囚われすぎていた
何時に起きる
何時間働く
何時に待ち合わせ
そしてまた
何時になったら寝よう
とても便利な「時間」
それを「時計」というものが
簡単に教えてくれる
一日、時間を見ないで
生活できる日があってもいいよね
ふと起きて
お腹が減ったらご飯を食べて
行きたいところにいき
会いたい人に会い
眠たくなったら寝る
たまにはそんな日も
