何もない机

机の上には何もない

美しさがある

昔の人は

モノが少なくて

豊かだったのだろうか

今は

モノに溢れている

無いことの美しさ

何もない部屋が

あったらいいなと思う

今日も私はモノを買う

食べ物はもちろんのこと

器、本、面白そうなもの・・・

全てではないが

一つ一つ吟味し

何かと戦いながらモノを買うようにしている

基本的にいいと思ったものは買う

そして気づけば自分がいいというものに囲まれていた

以前、亡くなった方のお家の片付けを手伝ったが

その人もたくさんのものを買い、たくさんのものに囲まれて生きていた

それらのものを見て、その人は何が好きだったのかがわかる

また、その人がどんな人だったのかはなんとなくわかる

「物買ってくる、自分買ってくる」

河井寛次郎の言葉

とても好きな言葉

その言葉を日々ジワジワと実感している

だからこそ

何も持たない

ということがあってもいいのかもね

持っているものを全て捨てても

その人ではある(と思う)

何も置かれていない机を見て

モノと人を想った

今日もありがとう

ものと人に生かされています。